海岸か山かと問われれば、明らかに山が好きです。
正直に言って、海は怖いです。
理由は主に2つあります。
1つは山に近い地域で生まれ育ったからです。
もう1つは海で多少でも怖い経験をしたからです。
2011年3月11日の東日本大震災の時、私は北海道釧路市で仕事をしておりました。職場は釧路市内の川の、河口に近い場所にありまして、地震自体は震度3から4程度でありましたが、生まれて初めて津波というものを目の当たりにいたしました。波が来るというよりはむしろ海面が異常に上がってきて、お風呂からお湯が溢れるように海水が盛り上がってくるのです。それまでに見たことがない異常な状態で海水が迫ってくることに私は恐怖を感じ、それ以来、海は怖いものだということがトラウマとなって、海に近づくことができなくなりました。
なお、その時の津波の被害として、私の車は海水に浸かって廃車することになり、職場はしばらくの間休業(復旧作業の後、約1か月後に営業再開)となりましたが、ケガや死亡といった人的な被害は全くありませんでした。
とはいえ、山も怖いことがあります。
最近だと熊による被害があるのは海よりも山の方です。しかし、熊が住んでいる地域に住んでいるのだから、熊がいるのは当たり前。問題は熊の生態を知って、どのようにして熊のいる地域で生活するかを考えれば良いことだと思っています。熊のいる地域で都会のような生活をすれば不具合があるのは当たり前。地域には地域のあるべき形があって、その形を維持するべきところは維持することを心掛けるべきなのだと思っております。
また、土砂崩れなどの自然災害についても同様のことが言えるでしょう。無理な開発を進めればどこかに歪みが生まれます。その歪みを極力生み出さないようにしながら地域の中で生きることが望ましいでしょう。
地域に合った暮らし方をするということでは海についても同様のことが言えるのですけれども、それでも当時の津波の経験が私を海から遠ざけております。
海は高台から眺めているくらいがちょうど良いです。
将来漁師にならない限り、少なくとも海岸で暮らしていきたいとは思えません。
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